1. するめ
スルメ(鯣)は、イカの内臓を取り除いて素干しや機械乾燥などで乾燥させた加工食品。乾物の一種。古くから日本、朝鮮半島、中国南部および東南アジアにおいて用いられている食品で長期保存に向いている。日本では縁起物とされ結納品などにも用いられ寿留女と表記される。俗語としてアタリメ(スルは掏るを連想)とも言う。
2. いかの塩辛
塩辛(しおから)は、魚介類の身や内臓などを加熱すること無く塩漬けにし、素材自体の持つ酵素及び微生物によって発酵させ、高濃度の食塩により保存性を高めた発酵食品。
いかの塩辛では、肝が大きい種であるスルメイカを使うことが多い。
伝統的なイカの塩辛は、大きく分けて以下の3種類に分類できる。
白造り
皮を剥いだイカ肉(と地域により肝)に塩を加えて発酵させたもの。肝なしだと見た目は刺身に近い。白い。
赤造り
皮がついたままのイカ肉と肝(内臓:中腸腺)、塩を加えて発酵させたもの。仕上がりは赤茶色。
黒造り
イカ肉にイカスミ、塩を加えて発酵させたもの。仕上がりは黒い。
3. さきいか
「さきいか」は戦前からするめを加工することで「するめさきいか」と呼ばれていた。昭和30年頃イカ裂き機が開発されて量産が可能になりブームになり、さらに昭和38年に函館の業者が生イカから製造する方法を考案した。ソフトな食感が出せるところからソフトさきいかと称されヒット。その後皮を付けたまま加工した「皮付きソフトさきいか」が開発され「函館こがね」の名称で売り出された。現在では「するめさきいか」は姿を消し、この2種類のさきいかとスルメを軽く焙焼して裂いた「あたりめ」の流通が主流。
4. いかそうめん
生のイカを麺状に細く切り、醤油やつゆ(めんつゆ)を付けて「文字通りそうめんのように」啜って食べる料理。北海道、特にイカの水揚げで知られる函館の名産。
5. いかめし
下足(げそ)を取り外し、腹ワタを取り除いたイカの胴身に、研いだ米を詰め込み、しょうゆベースの出し汁で炊き上げたもの。楊枝等で米が飛び出さないように留める事がある。米はもち米とうるち米を混ぜるのが一般的。
6. いか天
いか天はするめを伸して、のしいかを製造し、これを幅8〜10mmに切断して衣を付け、油揚げしたもの。昭和25年頃岡山、尾道あたりで盛んに製造されるようになり、現在でも尾道、広島が主産地となっている。衣の揚げ方でパリッと仕上げたものとやわらかタイプの2種類がある。
7. その他のイカ加工品
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