石川沖生鮮スルメイカ漁本番 金沢に連日1万箱超え
2022年6月20日
石川県沖の小型イカ釣のスルメイカ水揚げが本格化してきた。小型イカ釣主体の生鮮スルメイカ水揚量は15日以降ほぼ連日、1万箱を超えている。19日は約80隻が今シーズン最多の1万4400箱超、20日も90隻近くが1万2600箱を水揚げした。相場は17日の1箱20尾入り4660~4080円、25尾入り3400~2880円、30尾入り3150~2600円が、20日には20尾入り4580~4130円、25尾入り2720~2040円、30尾入り2200~1860円と20尾入りは高値を維持するが、25尾以下のサイズは大幅に下がった。
かなざわ総合市場では、4月が前年同月比3・2倍の61トンと前年を大きく上回ったが、5月は215トンで半減していた。6月中旬からようやく盛漁期に入った。
石川県水産総合センターが5月初めに発表した同県沿岸スルメイカ漁の5~7月見通しは、周辺海域の50メートル深水温が例年より低くなると予想し、水揚量は前年(1343トン)および過去5年平均(3431トン)を上回るとみている。
船凍スルメイカ 日本海沖で漁開始 ロシア水域操業「困難」
2022年6月21日
日本海沖で操業する船凍スルメイカ漁が始まった。石川県漁協小木支所によると、11日、石川や北海道などの船凍船15~16隻が出漁した。現在の主漁場は能登半島沖で、水揚げは7月中旬ごろを予定する。
昨年はロシア水域での操業許可を得た一部漁船が、大和堆より北部の同国海域で操業した。同支所によると、今漁期の操業交渉は合意済みだが、経済制裁により同国監督船のチャーター料が送金できない状況が続いているといい、「同国海域での操業は厳しいのでは」とみる。21年は船凍アカイカ船がスルメイカ漁に切り替えるといった操業隻数の増加などを背景に、7109トンを記録した。前年に比べ増えた一方、18年以前の1万トンの大台には届かなかった。
生鮮スルメ4月45%増 全漁連まとめ プラスは1年半ぶり
2022年6月21日
4月の全国の生鮮スルメイカの水揚げは411トン(前年45%増)と1年半ぶりに前年を上回った(端境期でボリュームは少ない月だが)。
2020年11月以降、前年割れが続いていたが、ようやくマイナスを脱した。1月からの累計では生鮮が1,390トン(33%減)、冷凍が491トン(59%減)となっている。(合計で1,881トン 42%減)
山形(酒田) 生スルメイカ 出足好調
2022年6月27日
過去最低とされた昨年から一転し5月より断続的な水揚げが続き、例年並み水準のスタートになっている。漁場は主要水揚げ港の酒田から、2~4時間の海域に好漁場が形成。20日現在で前年比の14倍の196トンとなっており、豊漁年だった一昨年の206トンに迫る実績となっている。